HYO5KURAが純米吟醸生「五蔵一田」を3/15(火)より期間限定で発売開始
兵庫県にある酒造会社5社の若手蔵元と酒造りの責任者である杜氏による日本酒蔵集団「HYO5KURA」が、3月15日(火)に純米吟醸生「五蔵一田」を期間限定で発売開始しました。
●現状打破と技術の研鑽を目的に結成されたHYO5KURA
親しい仲間が集まってお酒を酌み交わす。新型コロナウイルス感染症の拡大とともに、近年そうした機会は減りつつあります。そんな現状を打破しようと立ち上がり集まったのが、兵庫県にある酒造会社5社の若手蔵元。「播州一献」の山陽盃酒造(宍粟市)、「純青」の富久錦(加西市)、「盛典」の岡田本家(加古川市)、「来楽」の茨木酒造(明石市)、「仙介」の泉酒造(神戸市東灘区)です。
HYO5KURAを結成した背景には、「さらなる技術の研鑽に努め、日本酒の新たな魅力を県の内外に発信したい」そんな思いもありました。5蔵が共通の思いを胸に、協力して新しい試みに挑戦することで、HYO5KURA 純米吟醸「五蔵一田」は生まれたのです。
●一つの田んぼから生まれた5つの個性
5蔵が集まりさまざまなアイデアを出し合って決めた一つのテーマ。それは、同じ生産者の同じ田んぼから収穫された山田錦を使っての酒造りでした。産地単位で集荷・供給される酒米を扱うのが一般的な酒造りにおいて、同じ田んぼで採れた原料米にこだわって酒造りをするのはかなり珍しいケースです。そんな酒造りは2021年6月、加⻄市⻄脇農園に5蔵が集まり、ともに田植えをすることから始まりました。
収穫された山田錦は、日本酒の雑味のもととなる不要な部分だけを効率的に削り取る「扁平精米」の技術に基づく「真吟精米」で精米を行い、同一の精米歩合で5蔵それぞれが自らの酒蔵で日本酒を醸しました。
同じ原料米を使用しても、酒蔵の環境も違えば、水も異なる。さらに独自の醸造法や受け継がれてきた伝統の技をかけ合わせれば、同じものができるはずはなく、完成した日本酒はまさに5種5様。一つの田んぼから生まれた5つの個性をお楽しみください。
現在は純米吟醸生を発売中。今秋には火入れバージョンも販売予定です。
●酒造りのストーリーを表現した統一ラベル
ラベルは5本統一して制作。洗米から製麹、酒母造り、醪造り、そして搾りまでの日本酒の各工程をそれぞれのラベルに描きました。西から酒蔵のあるエリア順に並べれば、酒造りのストーリーが楽しめます。ラベルの裏面には、各ブランドの味の特徴も記しています。5本揃えてラベルをじっくりと眺めるのも、楽しみ方の一つです。
●それぞれの味わいにぴったりの一皿は?
それぞれの個性が光る「五蔵一田」。その日の料理に合わせて、お酒を変えるのもまた食事の楽しみが広がります。各蔵元がおすすめする一皿にはどんなものがあるでしょうか。
【播州一献】
フレッシュ感を大切に仕上げた播州一献は、軽い飲み口の中に広がる甘みが特徴。フキノトウなど少し苦みのある山菜の天ぷらを合わせると、苦味と油をお酒が上手くまとめて上質な味わいに。
【純青】
山田錦の旨味と生酛造りならではの酸味のバランスが絶妙な純青。酢味噌和えなど,
酸味の効いた味噌のあえものとの相性が抜群です。
【盛典】
シャープな味わいと芳醇な香りが特徴の盛典。ナマコやタコなどの酢の物を合わせると、日本酒と料理のそれぞれが、互いの良さを引き立てます。
【来楽】
「山田錦の豊かな味に、爽やかさを添えた酒」を表現したという来楽は、軽快な味わいときれいな甘みが特徴。白和えをはじめ、野菜の甘みが感じられるおひたしがおすすめの一皿。
【仙介】
炭酸ガスをそのまま含んでいるため、口に含むとフレッシュかつふんわりと漂うさわやかな味わいが堪能できる仙介。和食はもちろん、さまざまな洋食に合わせて楽しむことができます。
●「五蔵一田」に込めた思い
難しい時代だからこそ、お互いに協力し合い、今までにない新しいものを生み出していきたい。
そんな思いがプロジェクトの始まりに。1蔵だけではできないこと、決して思いつかないことも、5蔵が集まればアイデアがあふれ、できることも増えていく。そんなことを実感できたとそれぞれの蔵元は語ります。
そしてこの試みでは、単に危機を乗り越えるだけでなく、一緒に酒造りに取り組むことで、新たな気づきを得て、互いの技術をさらに高めていくことも目指しています。個々の酒蔵における技術の研鑽が、日本酒のもつ可能性を今以上に広げ、地域をPRする新しいアイコンとなってこの兵庫から発信されていく。今回のプロジェクトからは、各蔵元の地元や日本酒に対する人知れぬ思いを感じとっていただけるのではないでしょうか。
そもそも山田錦という良質な酒米があり、きれいな水に恵まれた兵庫県は、日本酒の生産量が全国一。そして酒蔵の数は全国で3番目に多いという、まさに日本が誇る酒処。にもかかわらず、兵庫県と言えば「灘(なだ)」という限定的なイメージが強く、規模も違えば個性も異なる酒蔵すべてにスポットが当てられていないという印象があります。「兵庫県は個性的で面白い酒蔵がたくさんある魅力的な場所」というのを、まずは5蔵でつくりあげた日本酒でPRしていきたい。それが共通の思いとなっています。
また地元の魅力を再発見するきっかけになればと話すのが富久錦の稲岡敬之氏。
「今は旅行でも遠出ができなくなって、これまではあまり足を運ばなかった身近な場所に出かける機会が増えています。お酒も同じ。兵庫の酒を飲んでみたら、実はものすごく美味しかった。そんな地元の魅力を再発見する機会を、この五蔵一田がつくってくれる。その可能性を大いに秘めた日本酒だと思っています」
五蔵一田は、10件の酒販店とそのオンラインショップ(※オンラインショップは一部の酒販店のみ)で5本セットを購入できます。
また各蔵元では、それぞれのブランドを入手することもできます。この機会に一度、各蔵元の酒蔵を訪ねてみてはいかがでしょうか。蔵めぐりを楽しみながら、1本ずつお酒を揃えていく。それもまた五蔵一田の楽しみ方です。酒蔵に足を運び、蔵の特徴や個性を実際に肌で知ることで、五蔵一田に込められた各蔵元の思いや酒造りへの情熱をより深く感じていただけることは間違いありません。
●商品概要・販売店・問合せ他
参加蔵
山陽盃酒造株式会社「播州一献」/富久錦株式会社「純青」/合名会社岡田本家「盛典」/茨木酒造合名会社「来楽」/泉酒造株式会社「仙介」
商品概要
商品名 | HYO5KURA 純米吟醸生「五蔵一田」 |
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商品規格 | 兵庫県産山田錦 60%精米 純米吟醸生 |
販売価格 | 1.8ℓ 小売価格 3,100 円(税別) 720 ㎖ 小売価格 1,700 円(税別) |
販売酒販店(お問合せ・ご注文)
[酒蔵なかやま] | 大阪市北区本庄東2-15-2 | TEL:06-6371-0145 |
[山中酒の店] | 大阪市浪速区敷津西1-10-19 | TEL:06-6631-3959 |
[地酒のにしじま] | 茨木市新和町4-11 | TEL:072-633-3500 |
[ユアサ酒店] | 西宮市東町2-1-29 | TEL:0798-26-0971 |
[酒のてらむら] | 神戸市兵庫区上沢通3-4-12 | TEL:078-531-1313 |
[こあみなか本店] | 神戸市灘区高徳町5-1-3 | TEL:078-851-3510 |
[すずらん吉田商店] | 神戸市北区鈴蘭台北町1-4-1 | TEL:078-591-0006 |
[岩井寿商店] | 明石市松江759-12 | TEL:078-923-4744 |
[酒商 川十] | 高砂市曽根2161-1 | TEL:079-448-0018 |
[イナチョー] | 姫路市白浜町乙394-5 | TEL:079-246-2700 |
※オンライン対応可のショップもあります。
※数量限定のため、売り切れ次第販売終了
お問合せ先
茨木酒造合名会社
住所:兵庫県明石市魚住町西岡1377
TEL:078-946-0061