なぜ甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるのか、その理由を解明します!【後編】


明石の酒蔵、茨木酒造です。
前回(なぜ甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるのか、その理由を解明します!【前編】)に続き、今回も「飲む点滴」と呼ばれる「甘酒」をテーマにお届けします。今回の記事では、甘酒の種類、甘酒の効果的な飲み方や飲むタイミング、おいしく飲み続けるための保存のコツまで紹介していきます。

目次

●米麹?酒粕?甘酒の種類を知りたい
・米麴甘酒
・酒粕甘酒
●毎日続けたい甘酒習慣。飲み方のコツは?
・朝の甘酒で脳をシャキッと!
・昼のおやつ代わりに甘酒を
・1日の疲れを癒し、安眠できる
●快適な甘酒生活を続けるために
・冷蔵で保存する
・冷凍保存する
●まとめ

●米麹? 酒粕? 甘酒の種類を知りたい

ところで、甘酒には製造方法によって、二種類あることをご存じでしょうか。

・米麴甘酒

米を蒸して発酵させた米麹を使って、米を(でんぷん)麹で分解して糖化します。アルコール分は0%。米の形が残った、おかゆのような食感が特長です。

・酒粕甘酒

日本酒を作る工程でできる搾りかすが「酒粕」。酒粕に水と砂糖を加えて作られたのが酒粕甘酒です。アルコール分は8%前後といわれています。

栄養補給に最適な甘酒の中でも、「米麹甘酒」はアルコール分が含まれていないので、子どもから高齢者まで安心して飲むことができます。また、妊娠中の女性が飲んでも問題なく、悪阻(つわり)による栄養不足のサポートドリンクとしても最適です。
 

●毎日続けたい甘酒習慣。飲み方のコツは?


健康と美容に欠かせない甘酒。では、どんな風に飲めば、豊富な栄養成分を効率的に吸収できるのでしょうか。ここでは、一日の中でのおすすめの飲み方を紹介します。あなたのベストタイミングを見つけてください。

・朝の甘酒で脳をシャキッと!

甘酒に含まれるブドウ糖で脳が活性化。短時間でエネルギーチャージができます。体温を上げる効果もあるので、身体が目覚め、代謝も活性化します。食物繊維やオリゴ糖が腸内環境を刺激するのでお通じもよくなります。
忙しくて朝食をとる時間がないというときでも、一杯の甘酒で栄養補給ができます。とろみがあり、濃厚なので腹持ちもよく、朝ごはん代わりに飲んでもいいでしょう。
→「朝食にぴったり!甘酒にちょい足し!簡単アレンジレシピ」はこちら

・おやつ代わりに甘酒を

午後、眠気や疲れで集中力がなくなってきた時には、甘いお菓子やエネルギードリンクの代わりに甘酒を。ビタミンB1やアミノ酸による疲労回復、ブドウ糖の集中力向上などの効果を効率よく吸収できます。
また、甘酒はお菓子作りの材料にも使えます。手づくりのお菓子でおやつを楽しみたいときは、ホットケーキやマフィンの生地に練り込んだり、砂糖代わりに甘酒を加えたり。甘酒の効果でしっとりふんわり仕上がります。
→「甘酒を使ったからだにやさしいおやつレシピ」はこちら

・1日の疲れを癒し、安眠できる

甘酒は体温を上げるので、就寝前のナイトキャップとしてもおすすめ。冷え性の方や疲れを癒したい方はぜひ試してみてください。甘酒は、疲労を回復し腸内環境を整えてくれます。ほんのりとした甘さに心身がリラックス。自然な眠りへと導いてくれるでしょう。

●快適な甘酒生活を続けるために


甘酒は発酵飲料。本来のおいしさを損なうことなく味わうためには、保存法にもコツがあります。開封後は、冷蔵庫と冷凍庫で保存する方法があります。

・冷蔵で保存する

開封後は冷蔵庫に保存。賞味期限に関わらず、1週間~10日を目安にできるだけ早めに飲みましょう。それが甘酒をおいしく味わうポイントです。

・冷凍保存する

飲み切れない場合は、冷凍保存を。製氷皿を使ってアイスキューブ状に冷凍する。または、1回に飲む分を保存袋に入れて冷凍(空気を抜いた真空状態での保管がベスト)。
飲む場合は、自然解凍、または冷蔵庫でゆっくり解凍すると、甘酒本来のおいしさをそのままに味わうことができます。

 

※冷蔵庫、冷凍庫内のにおいを吸収しやすいので、保存する際はしっかり口を閉じる容器に。また、保存料は入っていないので、早めに飲み切りましょう。乳酸菌の影響で、味に変化が起こりやすいので要注意。

●まとめ

甘酒が「飲む点滴」と呼ばれる理由や甘酒の健康・美容効果、効果的な飲み方のコツや保存法についてご紹介しました。
毎日の甘酒習慣を続けることで、じっくりゆっくりと体内に栄養成分を摂取して、健康と若々しさを維持していきましょう。家族の健康習慣としてご家族の皆様そろって味わっていただくことをおすすめします。

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