初心者向けの日本酒入門・実践編 日本酒の選び方から飲み方まで


明石の酒蔵、茨木酒造です。
「日本酒は飲めるけど、よくわからないのであまり買わない」「日本酒通じゃないので、何を選んだらいいのか分からない」そんな声を聞くことがあります。たしかに日本酒には長い歴史があり、奥の深い世界なので、ちょっとハードルが高く感じられるかもしれませんね。
そこで今回は、そんな日本酒の初心者のための日本酒入門・実践編をお送りします。日本酒の選び方が分からないという人のために、日本酒の知識ゼロでも、種類やラベルに記載された情報や、好みの味から日本酒を選ぶ方法などをご紹介。日本酒の種類と料理との組み合わせもご提案します。最後に、茨木酒造のラインナップの中でも、特に日本酒に馴染のない方におすすめの銘柄をご紹介しますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
奥深く難しそうな日本酒の世界。まずは第一歩として、日本酒と出会い、その魅力を味わうことから始めましょう!

目次

●知識がなくても日本酒を選び、楽しもう
・日本人の生活になくてはならないお酒・日本酒
・海外では日本酒がブーム
●ラベル情報から日本酒を選んでみよう
・精米歩合
・日本酒度
●初心者向け おすすめの日本酒
・甘いお酒が好きなら純米酒を
・飲みやすいお酒なら純米吟醸酒を
・強いお酒が苦手ならアルコール度数が低いお酒を
●日本酒と料理のマリアージュを楽しむ
・純米系にはこってりした料理を
・本醸造系はどの料理にも合う
・吟醸系はあっさりした料理を
●まとめ

●知識がなくても日本酒を選び、楽しもう

・日本人の生活になくてはならないお酒・日本酒

日本酒は「強いお酒」のイメージがあるせいか、お酒の弱い人は敬遠するケースが多いようです。また、日本酒の知識やうんちくなどに奥深さを感じて、容易に踏み入れてはいけない「通の世界」と思っている人も少なくありません。お正月など、特別な日に飲むお酒というイメージをもつ人も多いようです。
しかし、もともと日本酒は、晩酌など日常的に飲まれていたお酒。かつては、台所には必ず日本酒の一升瓶が置かれているなど、日本人の生活になくてはならない最も身近なお酒だったのです。

・海外では日本酒がブーム

最近では世界的な和食ブームの影響もあり、日本酒の海外への輸出量は右肩上がりに増加しています。パリや香港など世界主要都市のレストランでも、日本酒を扱う店が増え、海外セレブや世界の名だたるシェフの間でも日本酒はブーム…そんな話を聞けば、これまで日本酒に縁のなかった人も、少し興味が魅かれるのではないでしょうか。

 

「日本酒の世界に興味はあるけれど、どう飲んでいいのか分からない」。そんな人のために、知識がなくてもすぐに実践できる、日本酒の選び方や楽しみ方をこれから具体的に紹介していきます。

●ラベル情報から日本酒を選んでみよう

日本酒には、さまざまな銘柄があり、また、一つの銘柄から、いくつもの種類のお酒が出ていることもあります。これも、日本酒を複雑にしている要因かもしれません。
しかし、知識がなくても、「純米酒」「本醸造酒」「吟醸酒」といった日本酒の種類から味と香りの特徴をうかがい知ることができます。

 

また、日本酒のラベルに記載された情報から、甘口か辛口、コクがあるのかスッキリしているのか、ある程度味をイメージして選ぶこともできます。ラベルに記載されている「精米歩合」と「日本酒度」に注目してください。

・精米歩合

精米歩合とは、精米(玄米から表層部を削る)して、残った部分を%で表したもの。米の外側部分である脂質やタンパク質は酒の雑味の原因。それらを削る(日本酒業界では磨くといいます)ことで雑味を取り除きます。精米歩合は日本酒の味と香りに大きく影響するといわれています。精米歩合の数字が低いほど、雑味が少なくクリアな味と覚えておきましょう。

・日本酒度

甘辛度を知るための目安。水の比重をゼロとした時の酒の比重を数値化したものです。日本酒度のマイナスの数字が大きいほど甘く濃醇。プラスの数字が大きいほど淡麗で辛い傾向があります。

●初心者向け おすすめの日本酒

たくさんの種類の日本酒から一つを選ぶのは至難の業。そこで、それぞれの好みやニーズから、合いそうな種類の日本酒を紹介していきましょう。

・甘いお酒が好きなら純米酒を

辛いお酒が苦手な人、甘いカクテルなどを好む人には、甘口の純米酒がおすすめです。純米酒は、米と米麹と水だけで造られたお酒。米のうまみとふくよかな香りを楽しめます。ラベルの日本酒度がマイナスのお酒は甘口になります。

・飲みやすいお酒なら純米吟醸酒を

飲みやすさを求めるなら、甘辛度が中程度の純米吟醸酒がおすすめ。純米吟醸酒は、精米歩合が60%以下の米を原料に、低温でじっくり発酵させて造られます。「吟醸香」という華やかでフルーティーな香りが特徴。味は芳醇かつキレがあります。日本酒度は±0.0~+2.0ぐらいが目安です。

・強いお酒が苦手ならアルコール度数が低いお酒を

普段アルコール度数が低いお酒を飲んでいる人には、アルコール度数の低い日本酒をおすすめします。日本酒の多くはアルコール度数が15度前後ですが、近頃では、10度程度の日本酒も造られるようになりました。スッキリとした飲み口のものが多いので、アルコールを飲みなれない人も楽しめるでしょう。

●日本酒と料理のマリアージュを楽しむ

日本酒を製造法で分類すると、ビールやワインと同じ醸造酒(原料を酵母で発酵させた酒)になります。醸造酒の魅力は、料理と合わせて楽しめること。日本酒に馴染みの薄い人も、料理と組み合わせることでその魅力を堪能できます。

・純米系にはこってりした料理を

純米酒は、白いご飯と同じように考えていいでしょう。つまり、白いご飯に合うおかずは、純米系の日本酒にぴったり。こってり、しっかりした味付けの料理を選びましょう。
:煮物、魚の煮つけ、バターを使った料理など

・本醸造系はどの料理にも合う

すっきりとした端麗辛口が特徴の本醸造酒。実は、どの料理とも合うオールラウンドプレーヤーです。塩辛い味付けと淡麗辛口の相乗効果は絶妙なバランスに。また、脂っこい料理のうまみも引き出してくれます。
:茶碗蒸し、冷奴、天ぷら、焼き鳥など

・吟醸系はあっさりした料理を

フルーティーな吟醸香とさわやかな味わいが魅力の吟醸酒。こちらは、濃い味付けの料理と合わせると、その魅力が損なわれてしまいます。あっさりとした味付けの料理を選びましょう。素材の味を活かした淡白なおつまみと共に、あるいは、食前酒・食後酒としてじっくり味わいましょう。
:刺身、魚の塩焼き、板わさなど

●まとめ

今回は初心者向けの日本酒入門・実践編をお送りしました。日本酒の知識がなくても、種類やラベルの情報からざっくりとその味を想像することはできます。
本記事でおすすめした日本酒の選び方や飲み方を参考に、ぜひ日本酒を自分で選び、料理と組み合わせて味わってみてください。飲んでいくうちに、だんだんと自分の好きな日本酒が分かるようになり、日本酒についての知識も増えていくでしょう。
日本酒を好きになるということは、食や知識が豊かになることでもあります。では、楽しい日本酒ライフをお楽しみください!

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