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甘酒を使ったからだにやさしいおやつレシピ
日本を代表するスーパーフードとして、世界中から注目を集めている甘酒。健康にも美容にもいい甘酒は、ぜひ毎日摂り入れてほしい食品のひとつです。しかし、飲む以外にどう使っていいか分からないという声もよく聞きます。せっかく栄養満点の甘酒も、飲むのに飽きてやめてしまってはもったいないですよね。
そこで今回は、甘酒を使ったおいしくてからだにやさしいおやつレシピを、3つご紹介します。飲む以外に、こんな活用方法もあるんだというヒントになれば幸いです。
目次
●甘酒ぜんざい
●甘酒レアチーズケーキ
●甘酒パンナコッタ
●甘酒の栄養を毎日の生活の中でうまく摂り入れるコツ
●甘酒の栄養を効率的に摂取する方法
●まとめ
●甘酒ぜんざい
ぜんざいを作るとき通常は水を使いますが、今回は甘酒に変えてみました。甘酒のやさしい甘さと、小豆がよく合います。
また、白玉団子とフルーツを入れることで、フルーツ大福のような味わいも楽しめるのが、このレシピの特徴です。白玉団子はお子様と一緒に作るのもいいですね。
◇材料(2人分)
・ゆで小豆缶…1缶(200g)
・甘酒…150ml
・白玉粉…50g
・絹ごし豆腐…50g
・砂糖…小さじ1
・抹茶…適量(好みで)
・苺…4~6個(好みで増減可)
◇作り方
下準備
・苺のヘタを取り、半分に切っておく。
-白玉団子-
1.白玉粉に絹ごし豆腐を合わせて、軽く全体を混ぜ合わせる。(抹茶の白玉団子を作る場合は、ここで2つに分けて片方に抹茶を入れる。)耳たぶくらいの柔らかさになるまでよく練る。(※水分が足りない場合はもう少し豆腐を足してもOK)
2.鍋にお湯を沸かしておく。その間に1の白玉を適当な大きさに丸めて、火が通りやすいように真ん中をへこませておく。
3.お湯が沸いたら2の白玉団子を入れて、浮き上がってくるまで1~2分ゆでる。ゆでたら氷水に取り、冷やしておく。
-ぜんざい-
4.別の鍋にゆで小豆缶と甘酒を入れ、中火にかける。沸騰する手前で火を止める。
5.器にぜんざいを入れ、白玉と苺を加えたら完成。
◇ワンポイント
今回は苺を使用しましたが、キウイやパイナップルなどほかのフルーツでもおいしく作れます。また、温めるレシピをご紹介しましたが、冷やして食べるのもおすすめです。
◇このレシピで摂れる栄養(1人分)
エネルギー…400kcal
たんぱく質…8.8g
脂質…1.6g
糖質…82.6g
食物繊維…4.4g
ビタミンB1…0.07mg(1日分の約6%)
ビタミンB2…0.08mg(1日分の約6%)
ビタミンB6…0.09mg(1日分の約7.5%)
葉酸…47μg(1日分の約20%)
※30~49歳女性の場合
●甘酒レアチーズケーキ
生クリームを甘酒に置き換えることで、あっさりとした風味のレアチーズケーキになります。生クリームを使ったものより、約30%もカロリーダウンできるのもうれしいですね。
◇材料(12cmケーキ型)
・クリームチーズ…200g
・甘酒…200g
・ゼラチン…小さじ2強(7g)
・水…大さじ2(ふやかす用)
・砂糖…大さじ2杯
・ビスケット…40g
・無塩バター…20g
・抹茶…適量(好みで)
・ゆずジャム(ゆず茶)…大さじ2
・水…大さじ2
・ゼラチン…小さじ1(3g)
◇作り方
-下準備-
クリームチーズは室温に戻し柔らかくしておく。器に水大さじ2を入れ、そこにゼラチンを振り入れてふやかす。(ダマになるようなら電子レンジで20秒ほど温める)
-土台-
1.ビスケットを袋に入れ、めん棒などで細かく砕く。抹茶をビスケットになじませる。無塩バターを電子レンジ600Wで30秒あたため、ビスケットとよく合わせる。
2.ケーキ型に1のビスケットを入れ、指でギュッと押しながら固めていく。冷蔵庫で冷やしておく。
-レアチーズ部分-
3.ボウルにクリームチーズを入れ、泡立て器で柔らかくなるまで混ぜる。そこに甘酒を少しずつ加えて、クリームチーズとなじませる。さらに砂糖も加えてよく混ぜる。
4.ふやかしておいたゼラチンを3に加えて、よく混ぜる。
5.冷蔵庫から2のケーキ型を取り出し、4のレアチーズを流し込む。ラップをかけて冷蔵庫で2~3時間冷やす。
-ゆずゼリー-
6.ゆずジャムと水を混ぜ、そこにゼラチンを振り入れる。ダマになるようなら、電子レンジで20秒加熱して完全に溶かす。
7.5のレアチーズの表面が固まっているのを確認したら、6のゆずゼリーを流し込み、さらに冷蔵庫で1時間程度冷やせば完成。
◇ワンポイント
今回はゆずゼリーを上に流し込みましたが、時間がないときや手間に感じるときは、上にゆずジャムをトッピングするだけでもOKです。また、泡立て器で混ぜるのが大変なときは、ミキサーやハンドブレンダーを使うと楽に作れます。底の取れるケーキ型で作ったほうが取り出しやすいですよ。
◇このレシピで摂れる栄養(1人分)
エネルギー…350kcal
たんぱく質…7.8g
脂質…23.5g
糖質…25.5g
食物繊維…0.5g
カルシウム…42mg(1日分の約6%)
ビタミンB2…0.13mg(1日分の約11%)
葉酸…47μg(1日分の約5%)
※30~49歳女性の場合
●甘酒パンナコッタ
材料を混ぜて固めるだけなのに、本格的なデザートに仕上がります。カラメルは黒蜜に変えて、きな粉をトッピングすると和風な仕上がりに。
◇材料(4人分)
・甘酒…150ml
・生クリーム…200ml
・はちみつ…小さじ3(23g)
・ゼラチン…5g
・砂糖…大さじ4
・水…大さじ2
・お湯…大さじ1強
◇作り方
-パンナコッタ-
1.耐熱ボウルに甘酒とはちみつを入れ、電子レンジで1分20秒程度加熱する。温まったら、ゼラチンを振り入れてよく混ぜて、完全に溶かす。(ダマができるようなら20秒程度加熱してしっかり溶かす)
2.器に1を入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で2時間程度冷やす。
-カラメル-
3.鍋に砂糖と水を入れ、弱火で加熱する。全体があめ色になり、泡が細かくなってきたら火を止める。そこにお湯を入れて、カラメルをゆるくする。(※飛び散ることがあるのでヤケドに注意)
4.2が完全に固まったことを確認し、3のカラメルをかけて完成。
◇ワンポイント
冷たい甘酒にはちみつを入れると固まるので、加熱して溶かしましょう。はちみつを砂糖に変える場合は、30gが目安です。きび砂糖などを使うと、コクが出ます。
◇このレシピで摂れる栄養(1人分)
エネルギー…280kcal
たんぱく質…5.1g
脂質…19.6g
糖質…21.2g
食物繊維…0.1g
ビタミンB2…0.04mg(1日分の約3%)
ナイアシン…0.1mg(1日分の約8%)
※30~49歳女性の場合
●甘酒の栄養を毎日の生活の中でうまく摂り入れるコツ
甘酒を飲むだけでは飽きそう、と思う方もいらっしゃるでしょう。甘酒は飲むだけでなく、さまざまな活用方法があるのです。そのひとつが、料理にとり入れること。料理に砂糖やみりんを使われると思いますが、甘酒に置き換えることもできます。
砂糖ほど強い甘みはないので、砂糖大さじ1に対し、甘酒大さじ2~3程度を置き換えると同じくらいの甘みになるでしょう。ただし、甘酒の甘さ度合は商品によって差があるので、適宜味見をしながら加えてくださいね。
また、甘酒に含まれるビタミン類は熱に弱いものもあるので、長時間加熱する料理にはあまり適していません。さっと炒めたり、焼いたりする料理に使ってみてください。
●甘酒の栄養を効率的に摂取する方法
甘酒は飲む点滴と言われるように、元々栄養を効率よく摂取できる飲み物です。さらに効率的に摂取するには、飲む時間帯に着目してみましょう。おすすめは、朝一番に飲むこと。朝は胃が空っぽになっているので、栄養の吸収がよい時間帯なのです。
甘酒に含まれるビタミンB群やアミノ酸、ブドウ糖などが体に行き渡りやすくなります。朝は脳の働きも鈍っているので、甘酒のブドウ糖が脳に届くと頭がシャキッとするのも、メリットです。
また、夜に飲むのもおすすめです。夜に飲むメリットは、安眠効果が期待できることと、眠っている間に腸内にオリゴ糖がとどまり、善玉菌のエサになりやすくなること。腸内環境がより整いやすくなります。
●まとめ
甘酒の自然な甘さを活かして作る、おやつレシピ3つや、甘酒を毎日とり入れるコツ、効率的に摂取する方法をご紹介しました。おいしくて栄養満点の甘酒ですが、1日飲めばすぐに効果が表れるわけではないので、毎日続けて飲むことが大切です。
ぜひ、あなたも甘酒習慣を身につけて、美肌や健康づくりに役立ててくださいね。
<レシピ提供・解説>
相田すみ子(管理栄養士)